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手のひらいっぱいの感謝 つながったレール 只見線全線再開通 | 福島民報 - 福島民報

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只見駅を出発した小出行きの通常運行列車に手を振る目黒さん(左)ら只見町インフォメーションセンターのスタッフ
只見駅を出発した小出行きの通常運行列車に手を振る目黒さん(左)ら只見町インフォメーションセンターのスタッフ

 JR只見線の列車に手を振る人たちがいる。只見町インフォメーションセンタースタッフの目黒典子さん(66)らは只見駅近くで列車を見守る。「地域が活気づく契機になってほしい」と全線再開通を待つ。

 町には只見線を応援する気持ちと乗客へのおもてなしの心を示すため只見線の列車に手を振る条例がある。目黒さんは勤務日に同僚と一緒に手を振り続けている。

 南相馬市鹿島区出身。結婚を機に只見町に移り住んだ。幾度の冬を乗り越え、子育てをする中で町民の優しさや自然の豊かさに触れ、第二の古里になった。千葉県に住む長男大樹さん(41)が「只見町で生まれ育って幸せだった」と言ってくれたのは何よりうれしかったという。

 只見線は生活に身近な存在であり続けた。子どもを会津若松市の病院に連れて行く時、買い物に行く時、子どもが受験をする時…。さまざまな場面で利用した。

 2011(平成23)年3月、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が発生。故郷の南相馬市は津波で甚大な被害を受け、親族2人が犠牲になった。同年7月末に新潟・福島豪雨に見舞われた。自宅から避難するなど過酷な日々を送った。

 あれから11年余り。大きな被害を受けた只見線の不通区間の会津川口(金山町)-只見(只見町)駅間で復旧作業が完了し、7月20日から試運転が始まっている。苦境を乗り越えて鉄路を走る列車を目にするたびに、自らの半生を重ねる。「再開通したら多くの人に乗ってほしい」と願う。

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August 22, 2022 at 07:16AM
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