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<新かぶき彩時記>元気いっぱい「近江のお兼」 大力と純朴さ見せる - 東京新聞

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 生き生きと踊る大力の女性。「近江のお兼」はユニークな舞踊作品です。

 近江(滋賀県)のお兼は伝説上の女性で琵琶湖畔に住み、布ざらしを生業とする力自慢。異称を「團十郎娘」と言い、初演は歌舞伎十八番を制定した七代目市川團十郎。冒頭の長唄の詞章にも♪色気白歯の團十郎娘…とあるように、力持ちという設定が、市川家の荒事とも通じます。

 暴れ馬の手綱を高下駄(たかげた)で踏むだけでおとなしくさせたり、若者たちを投げ飛ばしたりといろいろな型があり、元気いっぱいに踊ります。相撲を連想する振りや詞章が入ることも。三井寺や堅田など、近江の名勝地として知られた「近江八景」にかけた詞章もふんだんに登場します。

 手ぬぐいを使った踊りになると一転、クドキと呼ばれる女らしい仕草(しぐさ)で純朴な恋心を表現。後半の♪天の川星の契りも…では、最大の見どころである盆踊り風の振り。最後は両手に持った長い布を自在に操る「布ざらし」。前後の伴奏に波音をあしらい、宙を舞う布が波を思わせて爽快ですが、同様の演出は「越後獅子」でも見られます。 (イラストレーター・辻和子)

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June 03, 2022 at 05:20AM
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