
東日本大震災で被災し、新たに造成された宮城県石巻市の万石浦の干潟で1日、今季のアサリ漁が始まった。津波によるアサリの流出や全国的な生産量減少を受け、管轄する県漁協石巻湾支所が資源保護に力を入れる。待ちに待った漁期を迎え、漁師らが砂に埋まった天然アサリを次々と掘り起こした。
初日は石巻市渡波の岸壁から約200メートル離れた干潟で、石巻湾支所の組合員と家族ら約100人が熊手で砂をかき、体長3センチ以上のアサリを約1・1トン出荷した。3日にも市内の観光交流拠点施設「いしのまき元気いちば」に並ぶ。
支所管内の干潟は震災前に約40ヘクタールあったが、地盤沈下の影響で機能を失った。県が2013~16年度に国の補助事業で造成工事に当たり、4ヘクタールを再生させた。アサリの多くは津波で流され、残った母貝から人工的に採取した種苗や、自然に着生した幼生が繁殖したという。
生育適地の減少などから国産アサリの生産量は右肩下がりが続く。万石浦では県漁協と東邦大が個体数を通年で定点調査し、資源保護に適した漁期や水揚げ量を決めている。今季の漁は1日から今月中旬まで計4日間実施し、上限を計10~13トンに設定した。
石巻湾支所運営委員長の高橋文生さん(71)は「万石浦のアサリは、天然物で甘みがあっておいしいと評判だ。資源を大切にして干潟を守りたい」と話した。
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June 01, 2022 at 04:11PM
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