A級陥落のピンチに立たされている高木隆弘(52=神奈川)が気を吐いた。予選8Rは、小畑勝広の番手回りだったが、内をすくった小川賢人に粘られ、さらに田中誠も外から追い上げてきた。かつては「東の高木、西の小橋(正義)」と呼ばれた名マーカーは、1センターで田中を放り上げると、2角で小川も競り落とした。「悔しいね。競り勝って足がいっぱいだった。田中には先着したかったな」。結果は3着に終わったが、往年の動きにオールドファンは酔ったことだろう。S級点確保は厳しい状況になったが、最後の最後まであきらめない。