＜つながる＞
街のシンボルであり、大人も子供も心が弾んだ百貨店。今は新型コロナウイルスの影響で苦境が続いています。エールとともに、皆さんの思い出を紹介します。
母の愛あふれるコート 無職・古藤嘉久次・76（神奈川県）
中学生の頃、故郷の松江市に初めて百貨店ができた。1～2階建ての建物が密集する中心部で5階建ての白い一畑（いちばた）百貨店はひときわ目立ち、皆が「すごいなあ」と目を見張った。近代的なエレベーターがあり、服や電化製品が整然と並ぶ光景は別世界だった。
私が欲しかったのはテレビドラマ「七人の刑事」の出演者が着ていたトレンチコート。高校を卒業し、横浜で就職する時、思い切って母にねだった。「そうかぁ、まだ寒いからね」。そう言うと、母は洋服売り場で財布のお金をすべて出すようにして買ってくれた。
November 07, 2021 at 12:03AM
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みんなの広場日曜版：百貨店、思い出がいっぱい - 毎日新聞
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