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男子グレコローマンスタイル77キロ級の屋比久翔平(26=ALSOK)が3位決定戦を制し、銅メダルに輝いた。沖縄出身のレスラーとしては初めてとなる五輪出場で、見る者すべての胸を打つ戦いを演じた。表彰式を終え「メダルを獲ってうれしい気持ちでいっぱい。その反面、一番良い色ではないのでもっと頑張らないといけない」と語った。
五輪は1989年世界選手権代表の父・保さんがケガの影響もあり立てなかった舞台。その思いも乗せ、銅メダルまでたどり着いた。観客の舞台でも、父の「前に出ろ」という言葉が聞こえた気がした。屋比久は「前に出るレスリング、リフトも親父から最初に教わった。世界に通用するベースをつくってくれて感謝している」と言った。
出場のかなわなかった16年リオ五輪から5年がたった。昨年4月に結婚し、8月には第一子・紫琉くんが誕生。ここまで来られたのは、自分の力だけではなかった。「これはまだ紫琉には首が重いかなって思うので、持たせる程度にしておきます」。父親の顔になり、表情が緩んだ。
まだここが終着点ではない。「中量級が世界選手権でもメダルに届かない時期があった。希望じゃないですけど僕が引っ張っていくつもりで今後もやっていきたい」とし「1年1年にはなるけどパリも目標に見据えてやっていきたい」と力強く語った。
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August 03, 2021 at 08:23PM
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屋比久翔平「うれしい気持ちでいっぱい」父へ息子へ贈る銅メダル - スポーツニッポン新聞社
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