
九州でも夏休みが明け、学校が再開されていく。もとよりなじみにくかった子どもにとって、久々の学校はストレスだらけ。ましてコロナ禍でオンラインや短縮授業など不慣れなことが盛りだくさん。こんなときだからこそ、「感情をうまく表現できない子どもたちの心に耳を傾けたい」。子どもを支える大人たちはそう考え、向き合う。
「夏休み明けは、深刻な相談が寄せられる傾向がある」。福岡県宗像市が設ける第三者機関運営の子どもの権利相談室「ハッピークローバー」。年に200人前後から届く相談をこう分析する。
マイペースが許された休みが明ける。久々に直面する学校のルール、級友との人間関係にストレスがたまる。それをコロナ禍が悪化させる、というわけだ。
「何だかイライラする」「不安だ」。そんな相談も増えたという。担当者によると、原因が分からなくても「一緒に考え、(浮かんだことを)話すだけですっきりする子もいる」。
相談室スタッフで社会福祉士の栄留里美さんが大切にしているのは「子どもに気持ちを話してもらうこと」。大分大の専任講師も務め、各地の児童養護施設や児童相談所で子どもにインタビューを重ねている。栄留さんは「自分の気持ちを伝えると『わがまま』と言われるなど、大人に十分に聴いてもらう機会が少ないことが問題だ」と言う。
大人が思っている以上に通学にこだわる子どもたち長崎市のNPO法人「子どもの権利オンブズパーソンながさき」には、年20件前後の相談がある。夏休み明けに特に警戒を強める。ある中学生は部活動の友人関係で悩んでいた。「無理して学校に行かなくていい」という周囲の支えがあり、学校の別室、自宅、NPO法人の相談室…いずれかを自ら選んで通う中で、悩みは解消されていった。
別の中学生は教員の叱責(しっせき)に傷ついた。学校に行けず、自宅にいてもストレスから解放されるのは難しかった。代表理事の古豊慶彦さん(34)は「大人が思っている以上に通学にこだわる子がいる。それだけ学校の存在は大きい」と話す。
昨年の全国の小中高校生の自殺は過去最多の499人だった。無理をする子どもたちが最悪の選択をしないよう、同法人は長崎市立小中の始業式の9月1日は、登校時間前の午前7時から相談を受け付ける。ほかにもさまざまな相談窓口がある。
(編集委員・四宮淳平)
August 29, 2021 at 04:00AM
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