2021年04月28日19時39分
「正直怖い」「地域活性化の励みに」。福井県の杉本達治知事が２８日、同意を表明した運転開始から４０年を超える原発３基の再稼働。県民からは安全性を懸念する声が相次ぐ一方、地域の活性化に期待を寄せる意見も出た。
関西電力高浜原発１、２号機がある高浜町に住む４０代女性は「原発のメリットはあると思うが、家族がある身としては不安でいっぱいだ」と顔を曇らせた。同町の男性（７０）は「安全に動かすことが大前提だが、経済や雇用の将来についても一緒に考えないと若者は地域に残れない」と指摘した。
美浜原発３号機が立地する美浜町の尾鳥美喜夫さん（６７）は「正直怖いが、原発に代わるエネルギー資源がない。てんびんに掛けるのは難しく、苦渋の選択だったと思う」と話した。同原発の近くに住む男性（７７）は「ほっとしている。安全であれば一刻も早く再稼働してほしい。地域活性化の励みになれば」と期待を寄せた。
再稼働に反対する「オール福井反原発連絡会」に所属する福井市の林広員さん（６１）は「県主催の住民説明会に参加したが、専門用語が飛び交って理解できず、安心の確証は得られなかった」という。高浜、美浜両町に近い小浜市に暮らす女性（１９）は「家族と原発の話をしたことはない。再稼働するのであれば、事故に備えなければならない」と冷静に受け止めた。 
April 28, 2021 at 05:39PM
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「不安いっぱい」「活性化励みに」 ４０年超原発に地元住民―福井 - 時事通信ニュース
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