
人生の終末期は、誰にでも訪れます。少子高齢化による「多死社会」を迎える中、弔いのあり方も多様化しています。あなたは、ご自分のお墓をどうしたいと考えていますか? Reライフ読者会議メンバーの疑問に、Reライフ.netで「”ひとり死”時代の葬送と備え」を連載した、シニア生活文化研究所長の小谷みどりさんが答えます。
Q:兵庫県の50代女性からの質問
永代供養墓は、そのお墓がいっぱいになると、どうされているのでしょうか。
A:小谷さん「どのように遺骨が安置され、移されるのか確認を」
寺院の永代供養墓や公営墓地の合葬墓は、血縁を超えた大勢の遺骨を一緒に安置するので、そのうち満杯になってしまうのではないかと不安に思う人もいるでしょう。 こうした合葬墓や合同墓は、契約後何年間かは骨つぼか布袋に入った遺骨は個別に安置されますが、それ以降は、遺骨は取り出され、別の場所でほかの人の遺骨とまとめて合葬されることが一般的です。 永代供養墓の「永代」は永遠や永久とは違い、「寺院がある限り、供養する」という意味ですので、遺骨の安置形態は、寺院によってまちまちです。多くの永代供養墓は、33回忌までは個別安置し、その後は合葬しますが、25年、50年などもありますし、個別安置せずに最初から合葬するタイプもあります。 一方、東京都の公営墓地にある合葬施設では、個別安置される期間は納骨日からではなく、使用許可された日から20年間です。生前に申し込んだものの、納骨する日が20年を過ぎる場合には、使用料は払いずみでも個別安置はされず、最初からほかの人の遺骨とまとめて安置されます。いずれにせよ、個別安置期間が過ぎれば遺骨は別の場所へ移動されますので、新しい遺骨を受け入れるスペースができます。 また永久に個別安置するとうたう永代供養墓のなかには、かさが減るようパウダー状にした遺骨を布袋に一体分ずつ入れ、数万体は入る巨大な地下室などで安置しますが、遺族が希望しても、いったん安置した遺骨は返還しない施設もあります。永代供養墓を見学する際には、どのように遺骨が安置され、個別安置期間が設定されている場合には、期限後は遺骨がどこへ移されるのかを確認しましょう。 ◇ 小谷 みどり(こたに・みどり) シニア生活文化研究所長 大阪府出身。博士(人間科学)。専門は生活設計論、死生学、葬送問題。2018年末まで第一生命経済研究所に25年余り勤務。国内外のお墓や葬儀の現場を歩き、その実態や死生感の変化などを著書などで伝えている。著書に『<ひとり死>時代のお葬式とお墓』(岩波新書)、『ひとり終活』(小学館新書)、『没イチ パートナーを亡くしてからの生き方』(新潮社)など。奈良女子大学、立教セカンドステージ大学で講師をするほか、身延山大学、武蔵野大学の客員教授も務める。
January 23, 2021 at 05:57AM
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