川崎町にあるスキー場「みやぎ蔵王セントメリースキー場」について、スキー場を所有する町は、利用者の減少や雪不足の影響などで事業継続が難しくなったとして、ことし３月いっぱいで閉鎖することを決めました。
閉鎖が決まったのは川崎町にある「みやぎ蔵王セントメリースキー場」です。
このスキー場は平成２年にオープンし、広さが２０ヘクタールで初級者から上級者まで楽しめ、高速道路のインターチェンジに近いというアクセスのよさからピーク時の平成７年度には１５万８６００人あまりが訪れるなど人気を集めていました。
しかし、利用者の減少や深刻な雪不足などで年々利用者が減り続けて、昨年度はおよそ３万７５００人とピーク時の４分の１ほどに落ち込んでいました。
このためスキー場を所有する川崎町は、利用者の減少や老朽化が進む設備の維持管理費用の増加を理由に事業継続が難しくなったとして、指定管理契約を結んでいるスキー場の運営会社と協議し、ことし３月いっぱいで閉鎖することを決めました。
町は跡地の利用について検討するとともに、従業員の雇用などについては相談があれば対応したいとしています。
川崎町は「財政面を考えると閉鎖はやむをえず苦渋の決断だった。長い間、利用いただき感謝している。今後の活用についてはしっかり検討していきたい」とコメントしています。
【利用者からは惜しむ声】
閉鎖が決まった「みやぎ蔵王セントメリースキー場」は去年１２月２２日にスキー場開きをしたものの雪不足で営業ができず、１９日が今シーズン初めての営業となりました。
ことし３月いっぱいで閉鎖することについて利用者からは惜しむ声が聞かれました。
このうち地元・川崎町の４０代の男性は「残念です。自分の庭のような感覚で子どもたちと一緒に利用していたのでなくなるというのは考えられません」と話していました。
January 19, 2024 at 10:03AM
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