9月14日、高知市役所で順番を待つ人たち。その目的はマイナンバーカードの申請です。
申請に訪れた人：
あちこちで見かけるき。みんながしゆうき、暇なうちにやっちょこうかなと
マイナンバーカードは国が行政のデジタル化を進める目的で2016年1月に交付開始。「市町村役場」のほか「オンライン」や「郵送」などで申請ができます。12ケタの個人番号が記載されていて、本人確認ができる公的な書類として利用できるほか、役場に行かなくてもコンビニエンスストアで住民票が取得できるなどのメリットがあります。
マイナンバーカードの普及促進のため国が始めたのが「マイナポイント」の付与です。2022年9月末までにカードを申請すれば5000円分、健康保険証や公金受取口座としての利用登録をすればそれぞれ7500円分、最大2万円分のポイントがもらえるというもの。
ポイントはスーパーの電子マネーやQRコード決済、クレジットカードなどに付与され、普段の買い物でも使うことができます。
横山すみれ記者：
今月末までの申請に間に合わせるためか高知市役所には朝から多くの人が申請に訪れている
高知市によると市役所でのカード申請者は8月中旬から増加し、多い時には最大で2時間半待ちとなった日もありました。
申請に訪れた人：
きょうちょうど時間がとれたので来た（ポイント取得のためのカード申請が）今月いっぱいなんでね。私は免許証を持っていないのでいろんな申請のときにこれがあると住民票とかとる必要がないので処理が早くできる
ポイント付与に伴う駆け込み需要はあるものの、課題となっているのは「交付率の低さ」です。国は「今年度中にほぼ全国民に交付」という目標を掲げていますが、県内の交付率は8月末時点で39.5%と、全国で2番目に低い数字です。（全国平均 47.4%）
高知市の交付率も7月末時点で37.3%と、中核都市としては一番低くなっています。高知市は交付の促進を図るため2022年12月から2023年1月にかけ、カードを持つ人を対象に抽選で2万人に1万円分の商品券を配付するキャンペーンを予定しています。
高知県市町村振興課・山崎翔人さん：
マイナンバーカードとはそもそもどんなものなのか分からないというような意見もあるし、取得が面倒であったり役場に行くのが面倒だという声も多くいただいている
県も交付促進に向けて2022年5月からは毎週土曜日に帯屋町の金高堂書店前で、毎週日曜日にはイオンモール高知1階で「申請サポート」を行っています。郵送で申請する際の書類の記入方法などをサポートするほか、ポイントの受け付けや申請に必要な写真撮影も無料で行っていて、カードは後日、各市町村で受け取れます。
また県は「出張申請会場」も設けています。17日からの3連休はマルナカ奈半利店とサニーアクシスいの店で、来週末にはサニーアクシス南国店とサニーマート高岡店に設置されます。これらの会場では実際に申請ができ本人確認ができれば後日、自宅にカードを郵送してもらえます。
高知県市町村振興課・山崎翔人さん：
マイナポイントの効果もあり、この9月末までの申請期限を目指して皆さん多く申請いただいている。お買い物のついでにマイナンバーカードを申請して頂けたら
カードを取得するためには各市町村役場か出張申請会場、またはオンラインか郵送で申請ができます。各市町村や出張申請会場では本人確認書類のほか各市町村から届いた通知カードが必要です。「マイナポイント」の付与は9月末までにマイナンバーカードを申請した人が対象です。9月末までに申請していればポイントの申請や受け取りは2023年2月末まで可能です。
September 14, 2022 at 05:02PM
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