出土した動物の骨を紹介する奥村寧子主任＝鳥取市青谷町青谷、鳥取市あおや郷土館
【鳥取】鳥取市青谷町の国史跡・青谷上寺地（かみじち）遺跡で出土した動物の骨を展示した「アニマルＢｏｎｅ！！～約２０００年前の青谷の動物たち～」が、あおや郷土館で開かれている。国内で絶滅したとされるニホンオオカミの骨をはじめ、釣り針といった骨角器など７４件を展示し、弥生人の暮らしぶりや動物との関わりを知ることができる。
青谷上寺地遺跡は弥生時代の集落跡。展覧会は遺跡に興味を持ってもらおうと、子どもたちが訪れやすい夏休みの期間に合わせて開催した。
ニホンオオカミやニホンアシカの珍しい骨をはじめ、キツネやタヌキの骨も並び、自然豊かな当時の様子がうかがえる。
数多く出土したのがムササビの骨で、弥生人が冬場の寒さをしのごうと、毛皮を得るために捕獲していたとみられる。シカの角で作った漁具のヤス先や釣り針なども展示し、漁をしていた当時の暮らしぶりを知ることができる。
担当した奥村寧子（やすこ）主任は「遺跡に興味を持ってもらうきっかけになればいい」と話した。
２０日まで。観覧無料。１６日は休館日。問い合わせは同館、電話０８５７（８５）２３５１。 （福間崇広）
August 10, 2023 at 07:06AM
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