プロ野球「日本生命セ・パ交流戦」は、今年も熱戦が繰り広げられています。交流戦は２００５年に始まり、新型コロナウイルスの影響で中止となった２０２０年を除き毎年開催されてきました。読売新聞朝刊の投書欄「気流」にも、初開催時のわくわくする気持ち、ＤＨ制や日程への意見など、さまざまなお便りが寄せられています。担当記者の心に刺さった「ササる投書」、今回は「セ・パ交流戦」をめぐる投書を紹介します。（※投稿者の年齢や職業などは掲載当時。紙面では実名で掲載）
今、繰り広げられているプロ野球セ・パ交流戦はワクワクするほど楽しい。阪神タイガースのファンである私だが、お陰でパ・リーグの選手も随分、知ることができた。魅力ある選手も多く、応援したくなった。
普段見ることのできない対戦は、まるで日本シリーズのようでテレビから目が離せない。指名打者制の有無、かつての甲子園球児の姿……。さらにトレード後に新天地で活躍する選手の懐かしい姿に感激することもあって、興味は尽きない。
なじみのなかったパ・リーグの美しい球場に、この機会にぜひ行ってみたいとも思う。ご苦労も多いとは思うが、見所いっぱいのこの新しい試みを今後もますます発展させ、長く続けていただきたいと切に願う。（５８歳・主婦＝兵庫県、２００５年６月８日掲載）
今年のプロ野球交流戦が終わった。昨シーズンまでの同一カード３連戦から、今シーズンは２連戦となり、試合数や期間も短くなったため、だらだらしなくなったように思う。
私は根っからの近鉄ファンだったが、この球団がなくなったので、交流戦はもっぱらパ・リーグを応援した。そして、今年の通算成績はパ・リーグ７４勝、セ・リーグ６６勝で、パが３年連続の勝ち越しとなり、うれしい限りだ。
ＦＡ（フリーエージェント）制度導入後は、パ・リーグの主力選手がセ・リーグに移籍することが多くなったため、実力でセ・リーグに劣っている感があった。それをここ数年、見事、吹き飛ばしてくれた。
関西でプロ野球というと、人気のある阪神が注目されがちだが、パ・リーグのオリックスもある。もっと、メディアが取り上げ、盛り上げてほしい。
欲を言えば、近鉄が今も残っていれば、さらに交流戦を楽しめたのではないかと思う。球界再編によって、球団がなくなってしまったことが本当に残念でならない。（２６歳・会社員＝和歌山県、２００７年７月４日掲載）
プロ野球のセ・パ交流戦が終わった。子どものころ、戦後の焼け跡で三角ベース野球に熱中していた私は、大のプロ野球ファン。昨年から導入された交流戦を大いに楽しんでいる。
普段は戦う機会のないチーム同士が相まみえるため、想定外のことが起きる点が交流戦の魅力だ。貯金１２、セ・リーグ首位で交流戦を迎えた巨人が失速して貯金が２に減ったり、勝っただけで記事になっていた楽天が巨人と広島に勝ち越し、７位に食い込んだり――。こうした番狂わせも交流戦ならではの楽しみだ。
そこで、もっと交流戦を楽しむため、交流戦の日程を前半と後半に分割することを提案したい。ペナントレースもいっそう盛り上がると思う。
現在の方式では、日程を一気に消化するために、多少無理をしてでも試合を強行しなければならない。今回は土砂降りの雨の中で行ったゲームもあった。観客や選手が気の毒だし、面白さも半減してしまう。
独特の面白さがある交流戦をより楽しむために、来シーズンは、ぜひ日程を考え直してほしいと思う。（６８歳・無職＝埼玉県、２００６年６月２４日掲載）
プロ野球交流戦はパ・リーグの７年連続勝ち越しとなりました。実力差の原因は指名打者（ＤＨ）制にあると思います。
ＤＨ制がないセ・リーグの投手の場合、対戦相手の打者のうち１人は投手なので比較的楽に投げられますが、ＤＨ制があるパ・リーグの投手は気を抜けません。だからこそ研究し、技術も磨いているのだと思います。そうした投手を相手にする打者も、相乗効果で成長するのではないでしょうか。実力差を埋めるため、セ・リーグもＤＨ制を採用するべきだと考えます。（６５歳・無職＝神奈川県、２０１６年６月２９日掲載）
セ・パ交流戦は、普段では見られない選手の対戦や、ＤＨ制の有無による作戦の違いなど、見所が満載です。私はパ・リーグの投手が打席に立つ姿を見るのを、毎年楽しみにしています。パ・リーグが強いことへの喜びや分析の投書が多くありました。確かに最終成績で勝ち越したのは、パ・リーグ１４回、セ・リーグ３回とパ・リーグが圧倒していますが、一昨年、昨年はセ・リーグが勝ち越しています。今年はどうなるか注目です。（服部）
「ササる投書」を毎週掲載します。次回もお楽しみに！
June 07, 2023 at 03:30PM
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セ・パ交流戦は見所いっぱい、貴重な対戦にワクワク - 読売新聞オンライン
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