家電メーカーのバルミューダが12日、携帯端末事業から撤退すると発表した。2021年に自社開発のスマートフォン「バルミューダフォン」を発売したが、わずか2年足らずで断念することになった。寺尾玄社長は「大いなる夢と希望を持って飛び込んだ。会社の責任者として悔しい思いでいっぱい」と語った。
バルミューダフォンは同社が開発し、京セラが生産。デザインを重視し、人の手になじむ曲線が特徴的だった。専用のアプリも開発していた。バルミューダのオンラインストアで買えるモデルの価格は、税込み7万8千円としていた。
同社は新しいモデルの開発を続けていたが、撤退の理由について「原材料価格の高騰と急激な円安の進行で、開発続行が困難になった」としている。23年1～3月期決算で、事業終了にかかわる5億3600万円の特別損失を計上した。
寺尾氏は「スマホビジネスの持つスケール感が大きく、多大な資金が必要だった」と振り返りつつ、「いいチャレンジだった」とも語った。スマホで得られた知見は、今後のビジネスにも役立てるという。（奈良部健）
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May 12, 2023 at 03:51PM
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バルミューダ、2年足らずでスマホ事業撤退「悔しい思いでいっぱい」：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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