FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会のウェールズ代表FWガレス・ベール(33)が、現役引退を表明した。10日、自身のSNSで「クラブと代表チームでのフットボールから引退する」などと発表した。

昨年のW杯では、同国64年ぶり出場で1次リーグ敗退。それでも、レアル・マドリードなどで活躍したスターは、試合後のインタビューで「必要とされる限りはプレーする」と、2年後の欧州選手権に向け、まだまだ母国のために尽くす意向を語っていた。

サウサンプトン、トットナム、Rマドリード、そして米国のロサンゼルスFCでプレー。キャリアを通じ、5度の欧州チャンピオンズリーグ制覇など、数多くの栄光を手にした。

レアルでは、ベンゼマ、ロナウドとの強力3トップ「BBC」で相手の脅威となり、タイトルを獲得した。

声明では、「サウサンプトンでの最初のプレーからロサンゼルスFCでの、最後のプレーまで、そのすべてが大きな誇りであり、同時に、感謝の気持ちでいっぱいだ。ウェールズ代表で111試合に出て、キャプテンを務めることができた。これはまさに、夢をかなえたといえるだろう。

私の旅において、それぞれに役割を果たしてくれたすべての人たちに、感謝の気持ちを示すことは、難しい。それほどに、大きな感謝を感じている。キャリア形成を助けてくれた、本当に、多くの人々に感謝しています」などと、感謝を述べた。

◆ギャレス・ベール 1989年7月16日、英国南西部ウェールズ・カーディフ出身。爆発的なスピードと正確かつ強い左足のキックで、サイドバックからFWにポジションを上げて世界的スターへと飛躍。13年には当時世界最高額の1億ユーロ(当時約130億円)の移籍金でトットナムからRマドリードに引き抜かれた。22年にロサンゼルスFC移籍。ウェールズ代表では最多111試合41得点。趣味のゴルフはプロ級の腕前。186センチ、81キロ。